「思います」要らないときと、欲しいとき

仕事のやり取りでよくこんなケースはないでしょうか?



上司「この前行った営業先、その後どうなってる?」

部下「まだ検討中だと思います」

上司「『思います』じゃない!分からないなら確認しなさい!」



自分が社会人なりたての時など、このような回答をして随分怒られたものです。

自信がなかったり、確認が億劫だとどうしても断定から逃げたくなるんですよね。



いわゆる今流行りのそれ、あなたの感想ですよね?ってやつです(笑)

お前の思いなんか聞いてない。こっちはファクト(事実)が欲しいんだ!ってね。



一方で、相手が物事を判断する立場にない人間と分かった上で「どう思う?」と聞きたくなるときもあります。



<例>

クライアント「至急、発注数を当初の50個から80個に増やしたいんだけど可能ですか?発注期限を過ぎているので厳しいかも知れませんが」

営業「在庫管理の担当者が休みなので、分かりかねます。明日出社するので確認して連絡します」

ク「急いでいるので、増やせる可能性があるかないかだけでも聞きたい。かなり厳しいようなら他を当たらないといけない。実際のところどう思いますか?」

営「いえ、担当ではないので、私は何とも申し上げられません」

ク「それは分かってます。予想で構わないので、可能性がどれぐらいあるか見解を教えてもらえますか?」

営「無責任なことは申し上げられませんので」

ク「だーかーらー!」



今、ファクトが出ないのは分かってる。だが、可能性だけでも聞きたいってことありますよね。こういう時に相手が見解すらも回避されるとちょっと困っちゃいます。もちろん、トラブルを避けたいという気持ちも解りますが。



「確認しますが明日の回答になるようです。ただ、断定はできませんが、今までの私の経験上ですと、いける可能性があります(or 厳しいと思われます)理由はこうで・・」

と言った方が、まだ良いかも。



こういった場面では、場面の察知力と経験力が求めれますよね。もちろん自分もまだまだですが、相手の欲しい情報・温度感をしっかり汲み取るよう努めています。



過剰な責任回避や、杓子定規な対応ばかりだと、いずれAIに食われるプレッシャーをいつも感じています。