大きな失敗をした人が羨ましい

周りの経営者と話すと、誰しもが何かしら失敗している。それも、経済的に成功している人ほど、その規模はハンパない。


当社も昨年、1年ほど営業したゴーストレストラン事業を閉じた。



ゴーストレストランとは?
実店舗を持たず、デリバリーによる販売が中心のゴーストレストラン。シェアキッチンなどを間借りして調理を行い、デリバリーサービスを行うサイトやアプリを介して注文を受け、配達するシステムだ。実店舗を持たず、見えない存在であることからゴースト(幽霊)と称される。(飲食店ドットコムより抜粋)



ローコストで始められる事業とは言え、それなりの損失を出した。恥ずかしながら、これまでも民泊、スクール事業なども失敗している。でも、他の形で次に繋がったことも多く、経験値が上がった。さらに人との多くの繋がりができたので全く後悔はしていないし、むしろ関わってくださった方には感謝している。



自分が失敗すると、失敗した人に対する見方も変わってくる。



「新規事業を始めてみたけど、全然ダメだった」

「クラウドファンディングをしたが、全く集まらなかった」

「事業でクライアントに迷惑をかけて、めちゃくちゃ怒られた」

「お金を横領された」

「事業パートナーや従業員に裏切られた」



こんな経営者あるあるを聞くと「しっかりトライしたのだろうな。これから更にステップアップしていくのだろうな」と尊敬の眼差しで見てしまう。次第に大きな失敗をしている人が羨ましく思えるようになった。



一方で、そう思わない人がいるのも確かだ。



失敗を人に話すと「フッ」と一瞬笑う人がいる。別にそれに対して怒りは全く沸かないが、自分とは目線が違うんだな、と思う。



電球を発明したエジソンの名言が蘇る。

「私は1000回失敗したのではない、うまく行かない方法を1000個見つけたのだ」



できれば失敗は誰だってしたくない。でも失敗なくして、成長はない。



失敗を失敗と思わないことが重要なんだと思う。