AIに勝つにはサプライズを起こせ!

黒船chatGPTが到来してから、著名人の意見をYouTubeで聴いたり、人と話したりしてどんな未来が到来するのか、どんな職業が無くなるのかをここ最近ずっと考えている。



知り合いのWEB制作社長と話した時は衝撃だった。「最適な検索ワードの設定や画像生成、コピーライティング、コーディング等の殆どをchatGPTなどのAIがやってくれるようになり、外注する必要が全くなくなった」と。AIでこれから仕事が減るのではない、"もう既になくなっている"のだ。とある映像制作者も「動画編集の殆どで作業者は不要になる」と言っていた。例えば、映像素材をアップロードして「NewsPicks風に30分にまとめて」と指示すれば、テロップも含めて似たような番組を勝手に作ってくれるようになるという。



これらからなんとなく想像できることは、「自分たちが目指す完成物と似たようなものが既にネットのどこかにあるなら、ほぼAIが代わりに作ってくれる」ということだろう。あとは最終責任者が少し手直しするだけでいい。何もクリエイティブだけでない、彼らはExcelやパワポなんかも対応してくれる。



これはもう、コロナどころの騒ぎじゃない。インターネットが使われるようになって約30年で、最も大きいパラダイムシフトが起き、沢山の、特にホワイトカラーの仕事が失われようとしている。もしかしたら、資本主義がひっくり返るかもしれない。



だからといって悲観している場合でもない。これからどうしたらいいのかを考え、たった一つだけシンプルな結論に辿り着いた。それはサプライズを起こすことだ。



AIはこちらが指示した事に対して、忠実に成果を出す。もしくは今までのパターンを元に未来を予測してくれる。しかし、それまでと言えばそれまで。対して、人間はサプライズを起こすことができる。



例えば大谷選手は予測不可能な活躍で人々を毎回感動させている。あれを生み出すのはAIでは無理だ。身近な例でいえば、子供やペットの成長もそう。今まで出来なかったことが急にできて感動することが日常的に起きる。



仕事に置き換えるなら、クライアントや上司が求める以上の、予想外のものを提供する。予めゴールを把握し、指示される前に済ませてしまう。なかなかできることではないが、これはもう、人間ならではの想像力・嗅覚を養うしかない。

つまり人々は予測不可能なものにより価値を見出し、お金を払う時代になる。



ちなみにブルーカラーではどうだろう?AIとロボットの組み合わせで順次効率化していくだろうが、まだまだ費用と時間がかかる。もし自宅の水道管が水漏れしていたら、ロボットを発注するか?業者を呼んだ方が早いし安いだろう。もちろん業種にもよる。運転手が一番早そうだが、それでも自動運転が一般化するにはまだ数年かかりそうだ。



こんな偉そうなことを言っておいて、お前はどうなんだ?と言われると、まだ答えは出ていない。こんな長い文章を、GPTでなく自分でわざわざ書いていること自体がオワコンなのかもしれない。



とにかく楽しいと思ったことに突き進む、人の為になることを愚直に取り組む、それらを通じて自分のストーリーを作る。それしかないのかなと思っている。