成長のカギは自責できるか

自分の身に失敗やトラブルが発生した時、原因がどこにあると考えるか。それは大まかにこの二つに分かれると思います。



自責か、他責か。



問題の原因が自分だった。自分がああしておけばトラブルは防げた。

こう考えられる自責の人間は、成長を続けることができます。



一方で、いつも他人や環境が原因と決めつける人に成長は有りえません。



最近、このような出来事がありました。

自分が提案した物件をお客さんが内覧希望され、自分がご希望のスケジュールに合わせることができず、他社さん経由で決められてしまいました。人気そうな物件であったので、一刻も早く押さえたかったとのこと。



このようなケースは割と珍しく一瞬ショックではありましたが、すぐに冷静に頭を切り替え、この原因は自分にあると思いました。



①日時が合わないのは仕方ないとしても、他の人間が案内できる体制を整えていなかった

②その方にとって「どんな状況であれ大崎にお願いしたい」と思わせるほどの魅力が自分には足りていなかった



些細な例として、もうひとつ。

お客さんが、自分が事前にアナウンスした書類とは異なる書類を持参された。これも自分が正しい情報を伝えたとしても、改めて念押しをしていなかった自分の責任です。



かつての自分は全然違いました。

20代の会社員時代は、何か気に食わないことがあれば会社のせいにしていました。「何でこうしてくれないんだ。何で働きやすい環境を作ってくれないんだ」と。



でも、自分で事業をして環境も自分で作る側になると、思考が変わりました。



誰だって人のせい、環境のせいにしてしまう時はあるし、そういう時はとっっても気持ちがラクです。たまには心のデトックスも必要ですし、メンタルの強さは人それぞれで、もちろん何でもかんでも自分のせいと決めつける必要もなく、思いっきり愚痴りたい時は愚痴ってもいいと思います。自分も家で、国のコロナ対策の不満とかめちゃくちゃ言ってます(笑)



ただ、自分が少しでも成長したいと思うなら、要所要所でしっかり自責を持たないと一生愚痴だらけの幼稚な人間のままでいることになります。



そして、、ケースバイケースにはなるのですが、ボタンの掛け違いみたいな事が起きた時に真っ先に謝罪すると「そうだ!お前が悪い!」って言ってくる人は自分の経験上殆ど居ないんですよね。「いえいえ、こちらも注意すべきでした」と返して頂けることが殆どです。



お互いがこうして認め合うと、すごく建設的に解決へと向かうことができます。




もし子供が花瓶を落として割ってしまったら、子供を責めるのではなく、そこに花瓶を置いた自分を責める。次は安全な場所に置く。



経営者なら、従業員がミスをして会社に損害を出してしまった場合、その従業員を責めるのではなく、ミスが発生するような仕組みを作った自分の非を認め、仕組みを改善する。



こうすれば同様の損害は一切出なくなります。



だから本当は、自分の非を認める方が廻り廻って楽なんですよ。